農林中央金庫

キャリア採用サイト

PEOPLE

総合職職員

リテールビジネス

経営に深く関与し、
新しい何かを創っていきたい。

舘林 正明MASAAKI TATEBAYASHI
リテール事業本部
JAバンクリテール実践部 系統広告班
2013年入庫/経済学部卒

お金にまつわる知識を蓄えたいと、大学卒業後の2008年、銀行に入行。1か店目で融資審査業務を約3年、続く2か店目で法人・個人の渉外業務を約2年、それぞれ経験する。個人渉外業務(アパート・マンションローン)ではMVPを2度受賞。そして2013年、農林中央金庫に入庫。青森支店に配属となり、信漁連やその他系統貸出に従事。2016年に現部署へ異動してからは、給振担当、貸出担当を経て、2018年より現在の広告担当に。

「お客様との近さ」が印象に残る

Q.前職に就職する際、なぜ銀行員になろうと思ったのですか?
最終的には独立系のFPなど、「お金のよろず相談員」のような存在になりたいと考えていました。お金の世界とは、単に「知っていれば得をする」というだけでなく、「知らなければ損をする」という側面もあります。現に私の身の周りでも、「知らなかったがゆえに損をした」と話す人が少なからずいて、そんな時に周りの人の役に立ちたいと思ったことがきっかけでした。「一度は銀行に入り、いろいろ勉強しよう」と考え、実際にリテールに強い銀行に入り、融資審査業務や法人・個人の渉外業務を担当しました。投信の販売から保険の相談、アパートやマンションローンの提案だけでなく、不動産仲介もしました。やりたい仕事でもありましたし、身に付けたいと思っていた知識もどんどん蓄えられて、楽しかったですね。
Q.それにもかかわらず、転職しようと考えたのはなぜでしょうか?
別に「前職に不満があった」「転職に前のめりだった」というわけではないです。ただ、当初抱いていた思いもあって、将来的にやりたいことへの近道は他にもあるのではないかと漠然と考えていたこともあって、早い段階から転職サイトには登録していました。それで久しぶりに届いたメールを読んではじめて、農林中央金庫のことを知り、説明会に足を運んだことで興味をもちました。
Q.具体的には、農林中央金庫のどんな点に惹かれましたか?
説明会で業務内容を紹介するムービーを見せてもらったのですが、地域に『農家レストラン』を立ち上げるエピソードが紹介されていて、「お客様と近いな」と率直に感じました。お客様の思いがあって、担当者の思いがあって、両者の思いが互いの心に響き合い、形になっていくという……。自分の想像が勝手に膨らんだ部分もあるかもしれませんが、少なくとも「担当者に裁量がある」と感じました。もちろん、前職でもそう感じてやってきてはいたのですが、「お金を貸す」というところに留まってしまいがちな傾向もありました。競合もいて、どうしても金利競争みたいな形になってしまいます。だから今、あらためて振り返ってみると、お客様の経営の深くまで入っていって一緒に何かを創っていきたいという気持ちと、『農家レストラン』に象徴されるように、一般的な金融機関とはちょっと違うアプローチで銀行としての機能を発揮する農林中央金庫の取り組みが、ちょうどいいタイミングで自分のなかでマッチしたのだと思います。

視座の高さは、カルチャーショックでもあった

Q.実際に入庫して、自分の思い描いた仕事はできていますか?
自分でも驚くくらいにできていると思います。入庫後、青森支店に配属となり、水産業向け貸出を担当しましたが、お客様の経営を支えている、サポートしているという確かな手応えを感じながら仕事をすることができました。あまり良い例ではないかもしれないですが、私自身が相続財産管理人を立て、弁護士と連携しながら最終処理をした事案もありました。前職では、こういった事案は本店業務となるのですが、農林中央金庫ではそれを支店でもできる。その業務の幅広さ、裁量の大きさは、期待以上でしたね。だから仕事も面白いですし、やりがいもあります。現に先の事案を通じて、相続関係の知識が随分と蓄えられ、「お金のよろず相談員として、アドバイスできることがまたひとつ増えたな」と実感しましたし、こうした積み重ねは働く意欲にもつながっていきました。
Q.青森支店では、前職のどのような経験が生かされましたか?
すべてがトータルで生かされていると感じました。この事実は私自身、入庫して実感した一番大きな衝撃でもありました。前職では座学で学んだ知識も、それを現場で活用できるのは職位が上がってから、あるいは本店に移ってから、というケースも少なからずありました。ところが農林中央金庫のリテールビジネスにおいては、言うなれば各都道府県にあるJAバンクやJFマリンバンクなどを、その職員の方々と一緒に経営していくような働きが求められています。その視座の高さ、銀行員としての総合力で業務を進めていくというプロセスは、私にとって少なからぬカルチャーショックでしたし、現業務もそうした視点なり、アウトプットなりが求められていると感じています。
Q.現在は、どのようなお仕事をされているのですか?
部署としてはJAバンクで取り扱うローンや貯金などの商品を企画することが主要ミッションとなるのですが、その商品をどうやって売っていくか、その戦略を立案することもまた、私たちの業務となります。そこで現在、私が担当しているのがJAバンクの広告です。1日のほとんどは広告代理店との打ち合わせで占められており、前職の支店業務とは全く違った内容となっています。正直、このような仕事をするとは夢にも思っていませんでしたが、JAバンクの新キャラクター『よりぞう』を新たに創り上げ、2019年4月にお披露目となりましたが、今はそのキャラクターが全国、各県域へじわじわと浸透していることを身に染みて感じているところでもあります。そのほかTVCM制作にはじまり、チラシやポスターといったグラフィック、イベントの企画など、今の仕事は時間の流れがとても速く、目まぐるしく進む一方、ものすごく刺激的で、楽しく働いています。
Q.もはや仕事内容としては、銀行員というよりは広報担当者ですね?
本当ですね。しかも、この業務を主担当として回しているのは上司と私、サポートとして同僚2名の計4人。影響力の大きさ、それに伴う責任の大きさに身震いすることもありますが、こうした仕事をしていると前職での支店勤務がよく思い出されます。現場で実際に商品を売っていたので、お客様への説明時にはどんなツールがあると便利か具体的にイメージできますし、どのようなツールにお客様が反応してくださるかも想像できます。このあたりはもしかしたら、他の同僚よりも私の方が役立てているかもしれません。

新しいことを、どんどんやっていこう

Q.キャリア入社として、ご自身が強みに感じていることは何ですか?
JAバンクの各店舗で働く職員の方々の気持ちがわかること、消費者としてのお客様のシビアな声を直接聞いてきたこと、激しい競争のなかで「売る」ということを追求してきたこと、でしょうか。とくに「売る」ということについては、私のような銀行出身者の経験は強みになると考えています。私はもっと「売る」ということを追求してもいいと考えています。それは単に利益向上のためというだけでなく、「売る」ためにはお客様とのコミュニケーションと、そのコミュニケーションを通じてつかんでいくタイミングが重要であり、「タイムリーであること」は互いの利益を追求する一番の近道と考えるからです。そのためには刻々と変化する状況に素早く対応していくスピードが必要ですが、幸いなことに農林中央金庫には風通しの良さと、自由にやらせてもらえる懐の深さがあります。だから私も、「新しいことを、どんどんやっていこう」という気概で仕事に取り組んでいます。
Q.実際、そうした取り組みが結実したものはありますか?
広告班に異動して早々に、JAバンクの公式ホームページのリニューアルに着手させてもらいました。それまでのホームページも必要な情報がきちんと網羅、整理されてはいたのですが、すべての情報を体系立てて理解している私たちには使いやすくても、情報を部分的に取り出すお客様にはアクセスしづらいと、以前から感じていたからです。そこで上司に掛け合ってみたところ、「任せるよ」と言ってもらったことから、こちらも『よりぞう』採用と同じタイミングに更新することができました。入庫してからというもの、私は異動の度に新しいことにチャレンジさせてもらいましたが、自分次第で全国に波及していくような企画や取り組みを実現できることは、農林中央金庫で働くことの一番の魅力だと思っています。それだけに、自分の幅を広げたい人、好奇心旺盛な人には、面白い仕事ができる職場だと思いますね。
Q.今後、農林中央金庫で実現したいことは何ですか?
広告活動の一環として、月1回のペースで全国各地の直売所を回るキャラバンを組んでいるのですが、直売所に地域の方々が集まり、楽しそうに買い物をされている姿を目にする度に、第一次産業が地域に果たす役割の大きさを実感しますし、そこに貢献できる農林中央金庫で働くやりがいを感じます。私はバックパックひとつで海外を旅するのが好きなのですが、現地で日本の野菜や果物が高級品として販売されているのを見ては、自慢に思ってきました。それだけに今後は、日本の農業を世界に広め、日本の農作物は良いものであることをグローバルに認知していただけるような仕事をしていきたいと考えていますし、そうした業務を通じて自らの見聞をさらに広めていけたらと思っています。