「お客様との近さ」が印象に残る
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Q.前職に就職する際、なぜ銀行員になろうと思ったのですか?
- 最終的には独立系のFPなど、「お金のよろず相談員」のような存在になりたいと考えていました。お金の世界とは、単に「知っていれば得をする」というだけでなく、「知らなければ損をする」という側面もあります。現に私の身の周りでも、「知らなかったがゆえに損をした」と話す人が少なからずいて、そんな時に周りの人の役に立ちたいと思ったことがきっかけでした。「一度は銀行に入り、いろいろ勉強しよう」と考え、実際にリテールに強い銀行に入り、融資審査業務や法人・個人の渉外業務を担当しました。投信の販売から保険の相談、アパートやマンションローンの提案だけでなく、不動産仲介もしました。やりたい仕事でもありましたし、身に付けたいと思っていた知識もどんどん蓄えられて、楽しかったですね。
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Q.それにもかかわらず、転職しようと考えたのはなぜでしょうか?
- 別に「前職に不満があった」「転職に前のめりだった」というわけではないです。ただ、当初抱いていた思いもあって、将来的にやりたいことへの近道は他にもあるのではないかと漠然と考えていたこともあって、早い段階から転職サイトには登録していました。それで久しぶりに届いたメールを読んではじめて、農林中央金庫のことを知り、説明会に足を運んだことで興味をもちました。
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Q.具体的には、農林中央金庫のどんな点に惹かれましたか?
- 説明会で業務内容を紹介するムービーを見せてもらったのですが、地域に『農家レストラン』を立ち上げるエピソードが紹介されていて、「お客様と近いな」と率直に感じました。お客様の思いがあって、担当者の思いがあって、両者の思いが互いの心に響き合い、形になっていくという……。自分の想像が勝手に膨らんだ部分もあるかもしれませんが、少なくとも「担当者に裁量がある」と感じました。もちろん、前職でもそう感じてやってきてはいたのですが、「お金を貸す」というところに留まってしまいがちな傾向もありました。競合もいて、どうしても金利競争みたいな形になってしまいます。だから今、あらためて振り返ってみると、お客様の経営の深くまで入っていって一緒に何かを創っていきたいという気持ちと、『農家レストラン』に象徴されるように、一般的な金融機関とはちょっと違うアプローチで銀行としての機能を発揮する農林中央金庫の取り組みが、ちょうどいいタイミングで自分のなかでマッチしたのだと思います。