相互扶助の精神のもと、使命感を持って働ける
-
Q.転職を考えるようになった理由は何ですか?
- 政府系金融機関に勤務していたのですが、全国転勤が前提であったため、私も2か店目で東京を離れ、地方に異動となりました。このときに、それまで日常的に行っていた母方の実家の農地や家、墓地などの管理が難しくなりました。家庭環境が母子家庭のひとりっ子ということもあり、自分が管理できなくなってからは、母がひとりでそれを行っていたのですが、真夏の草刈りや周辺に迷惑をかけないための木の剪定作業など重労働も多く、母ひとりが負担を負うことに不安を感じていました。そのようななか、母が体調を崩したこともあり、今後の家の管理などを考えても全国転勤を続けていくことは難しいと感じたため、転職を検討することになりました。
-
Q.転職先として、農林中央金庫を選んだ理由は何ですか?
- 大学では福祉を専攻していたのですが、そこで相互扶助の重要性を認識し、前職では政府系という公共性の高い金融機関でセーフティネット機能を発揮して中小企業支援を行っていました。非常にやりがいのある仕事で、尊敬できる上司や先輩、同期とともに積極的に業務に取り組みました。ある案件で大型の設備投資に本部を巻き込んで資金対応できたときは、施設落成式のスピーチで取引先の社長から「彼が自分の夢を叶えてくれた」と言ってもらい、自身の仕事をとおして取引先顧客やステークホルダーの夢を実現できる金融機関の仕事は素晴らしいと、あらためて感じました。中小企業は大企業に比べファイナンスのハードルが高い企業もあり、そのような「中小企業のために」という使命感を持って仕事ができることは自身の充実感につながりましたし、同僚に恵まれ、営業実績も残すことができました。そして、それが評価にもつながったことから、中小企業のファイナンス支援業務は自分の天職なのではないかと思いながら業務に当たってきました。こうした経験と背景から、転職先でも培った知見、ノウハウを活かし、金融業務をとおして「誰かのために役に立ちたい」という「使命感」を持って働きたいとの希望があったんです。このような観点から、農林水産業の協同組合において、信用事業の唯一無二の中央機関として存在する農林中央金庫ならば、自分が重視している価値観に適合するのではないかと考えました。それに母方の実家は祖父の代まで兼業で農業を営んでおり、幼い頃に祖父の耕した田圃で遊んだことが自分の原風景となっていることもあり、農業に対する親近感も持っていました。こうした経緯から、転職活動も当庫一社しか検討しませんでした。
-
Q.実際に働いてみて、イメージギャップはなかったですか?
- 相互扶助の精神のもと、使命感を持って働けるという点では、申し分のない職場だと実感しています。ただ、本店、支店を問わず、上司部下の関係性を含めて全体的にフレンドリーな企業文化を有していることには正直、驚きました。金融機関というのは、どこも程度の差はありますが、良くも悪くも上下関係が厳しいところがあると考えていました。ところが、当庫は上司部下の関係性はしっかりしているものの、どこかお互いフレンドリーに話し合える雰囲気があり、それにより立場や所属を超えた自由闊達な意見交換ができるので、他部署とも連携しやすい環境が実現されているのだと感じています。前職ではこんなことを言ったら失礼なのではないか、怒られるのではないかと心配して発言を控えたような内容であっても、当庫では忌憚なく発言できる現実は、私にとって大きなイメージギャップでした。