より高い視座で地方を元気にする仕事へ
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Q.転職を考えるようになった理由は何ですか?
- 新卒の就職活動まで話が遡るのですが、私は学生時代に日本全国を旅していました。そのなかで、人の温かさ、食べ物のおいしさといった「地方の魅力」というものを肌で感じてきました。同時に、駅前の商店街がシャッター街となっているのを各地で見かけ、地方経済が衰退していくさまを目の当たりにしたのです。それだけに「将来は地方経済を元気にできる仕事がしたい」とずっと考えており、こうした自分の考えに一番共感してくれた前職の銀行に入行しました。営業としての仕事が長かったのですが、組織として「地域のため」「お客様のため」という意識が根付いており、顧客の中長期的な利益は何かをつねに考えて営業ができたため、非常にやりがいもあり楽しく仕事ができました。その一方で、地方を元気にしていくための方法として、個社ごとにアプローチしていくやり方には限界を感じるようにもなり、より高い視座で地方を元気にできる仕事はないものか——。そう考えるようになったことが、転職の理由でした。
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Q.転職先として、農林中央金庫を選ばれた理由は何ですか?
- 転職活動を行うにあたっては、それこそ地方創生ファンドや、国家公務員の道も考えました。ですが前職において、税理士・コンサルタント・行政等を巻き込みながら案件をコーディネートし、お客様にソリューションを提案していく仕事が得意でしたし、好きでした。それだけに、こうした自分の強みを活かすことを考えると、やはり金融機関だろうという結論に落ち着きました。なかでも農林中央金庫では、地方における最大の資源とも言える「食」を育てていくことで地方創生、地域活性化へとつないでいくことができるのではないか、JA・JFの全国機関として県域・地域団体と連携しながら、前職よりも大きい仕事ができるのではないかと思い、転職先として選びました。
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Q.転職前後で、イメージギャップはありませんでしたか?
- 自分のやりたかった仕事ができているという点ではイメージ通りでした。ただ、入庫する前はやや堅い、官僚的な組織という印象を持っていたのですが、実は自由闊達に意見が言える風通しのよい職場であったことは、いい意味でイメージギャップでしたね。また、担当者の裁量の大きさも想像以上でした。最初の配属先である福岡支店では法人営業を担当しましたが、メガバンク等であれば管理職が担当している取引先を、自分は銀行員になってわずか4年目にもかかわらず、担当させてもらいました。また、個社ごとの取引設計や案件は担当者が発案者となって支店長や本店と議論を行い、実際の提案まで主体的に担えたことは、大きなやりがいとなりました。こうした担当者一人ひとりの裁量の大きさは当庫の特徴ですが、現業務でもそのことをあらためて実感しています。