生産者の想いを発信していく一助となりたい
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Q.前職を選ばれた理由は何ですか?
- 私は出身が山形県で、学生時代は県外の大学に通っていたのですが、就職を機に地元に戻ろうと考えました。そこで、就職先を探すにあたってまず考えたのが、地域貢献を果たせるような職業に就きたいということでした。そこで金融機関であれば、融資やコンサルティングなどを通じて、地元企業の事業活動を支援し、雇用創出や消費の拡大を促し、地域経済の活性化に貢献できるのではないかと。それで地方銀行に就職しました。
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Q.その前職から転職しようと考えた理由は何だったのですか?
- 結婚が機会となりました。妻の実家の富山県に移住することになったのですが、勤めていた銀行も県外各地に支店を構えていたものの、残念ながら富山県にはありませんでした。そこで転職活動を始めることになったのですが、地銀に8年弱勤務して培った金融業務の経験と、その間に取得した農業経営アドバイザーの資格を生かしたいと考えたとき、真っ先に浮かんだのが「農」という文字がつく唯一の金融機関である農林中央金庫でした。幸いにも富山支店での採用もあるということで、ここしかないと思ったのです。
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Q.農業経営アドバイザーの資格を取得したのは、どういう経緯からですか?
- 前職では担当エリアの多様なお客様を、法人・個人事業主合わせ50社近く担当していました。地方の中小企業や個人事業主から金融機関に対しては、経営コンサル的な仕事も求められることが多くあります。私の担当するお客様のなかには農業関係の方もいらっしゃいました。山形はさくらんぼが有名ですが、ほかにもメロンや西洋ナシ、桃など、いろいろな果物を生産しています。また、日本有数の米どころとしても知られ、畜産業も盛んな農業王国です。そうした実情のなか、前職ではコンサルティングに注力したのですが、農業経営アドバイザーの資格もその一環として取得しました。また、アグリビジネスにも力を注ぎ、国民生活の根幹である第一次産業の成長を促したいという、個人的な思いも少なからずありました。実際に現場へ足を運んでみて、生産者の「良いものを作りたい」という熱量を感じ、その想いを広く発信していきたいと感じていました。前職では他の業種のお客様も受け持っていたため、農業経営だけを深掘りすることはかないませんでしたが、農林中央金庫でなら、実践することができます。この点については今後のキャリア形成においても私自身、大いに期待しているところです。