同世代のJA職員、
連合会職員との
つながりを深め、
切磋琢磨し、
系統組織を盛り上げていきたい。

職員紹介

PEOPLE JOBS

支店総合職

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支店総合職

RETAIL BUSINESS

小池 一隆

KAZUTAKA KOIKE

宇都宮支店

2013年入庫/経営学部卒

PROFILE

農業や地域に貢献するのであれば、生まれ育った地元・栃木の役に立ちたいと支店採用に応募し、宇都宮支店に配属。窓口業務班(現・コーポレートサービス班)、公庫受託課(現・営業第二班)を経て、2014年に本店の農林水産環境統括部(現・営業企画部)に。トレーニーとして出資業務に従事した後、支店に戻り農林水産環境事業班(現・営業第一班)で農業法人向け融資を担当。2016年以降は一貫して、農業融資の企画・推進を担う。

農林中央金庫を知るまで、Uターン就職なんて考えてもみなかった

Q
就職先として、
農林中央金庫を
選んだ理由は何ですか?

就職活動時には、さまざまな業種を見ていたのですが、そのなかでも漠然とではあるものの、自分なりに2つのイメージを持っていました。ひとつは、「自分が取り組む仕事が誰かの役に立つ職種に就きたい」ということ。もうひとつは、「さまざまな人と関わりながら仕事がしてみたい」ということ。

こうしたなかでJAグループという、それまでの人生であまり深く向き合ったことがなかった「農業」という分野に貢献できる仕事があることを知りました。農業といえば、日々の食事に直結するものであり、ひいては「いのち」につながる重要な産業であることにあらためて思いが及んだことで、自分が当初から抱いていた「誰かの役に立つ」というイメージとも強くマッチすると感じました。

そこで、いろいろとJAグループについて調べているうちに、農林中央金庫に行き着きました。経営学部ということもあり、金融機関にも興味を持っていたのですが、金融面から直接的に農業を支えることもできるし、地域の農業を支えている「JA」とともに働くこともできる。つまり「さまざまな人と関わりながら」という、もうひとつのイメージともマッチすることから、ここで自分の2つのイメージがピタリと重なったというわけです。

Q
総合職ではなく、
地域職を選んだのは
どうしてですか?

実はJAグループ、そして農林中央金庫を知るまで、Uターン就職なんて考えてもみませんでした。大学も東京でしたので、東京で就職し、いろいろなところに転勤しながら、海外駐在なんかも経験したりしてと、そういうのが当たり前だと思っていました。

でも、農林中央金庫について調べるうちに、農業や地域に貢献するのであれば、地元・栃木でそれを実践したいと考えるようになったんです。それに当時は今ほど当庫の組織について理解はしていませんでしたけど、それでも「農林中央金庫の地域職だからこその面白さ」というのを、直感的に感じ取ったんだと思います。

Q
地域職のやりがい、
面白さを、どんな点に
見出していますか?

現場発で、地方から全国に影響を与えていける点です。その証拠に、農林中央金庫の支店は、本店が有するネットワークや人材、知見やノウハウを活用しながら、地域の農林水産業、地域の経済を活性化させることを使命としています。そのために成功事例をどんどん生み出し、それを水平展開させていくという、そうした全国レベルの仕事をすることを強く求められています。この点で、農林中央金庫は典型的なボトムアップ型の組織であり、なかでも地域職はその旗振り役となって先導できるところが面白いと感じています。

ですから、地域職であっても総合職と同様に広範に影響力を行使できますし、本店各部署のさまざまな強みを持った総合職とチームを組んで、担当地域や担当JAでいろいろな取り組み、野心的な試みを実践することができます。それに転勤がなく、その地域で長く暮らしながら仕事をしていけるからこそ、外部のいろいろな人たちとつながりが生まれ、それこそ産官学民が一体となって地域社会を盛り立て、よりよくしていくための力になれる。この点でも意義深い仕事だと思っています。

農業融資の企画・推進を通じ、JAの融資伸長・収益向上を図る

Q
入庫してからは、
どのような仕事を
してきましたか?

最初に窓口業務を経験し、続いて貸出事務の仕事に従事することで、金融機関の職員としての基本を身に付けました。その後、本店の農林水産環境統括部、今でいうところの営業企画部に異動し、農業法人向けファンドのトレーニーとして、アグリビジネス投資育成株式会社で出資業務を担当しました。トレーニーという立場ではありましたが、本店での業務を通じ、あらためて金庫の役割、使命を認識しました。アグリ社の人たちと全国各地の農業法人を訪問し、さまざまな経営を見ることができたのは非常に良い経験でした。

そして支店に戻ってからは、県内農業法人向け融資を担当しました。担当する大規模酪農法人で1週間の実地研修を受け、酪農業の大変さを体験できたことは、その後の酪農法人向け融資対応での貴重な要素になりました。実際に3億円の牛舎建設資金を対応した際には、完成した牛舎の大きさを見て感動するとともに、ここで働く人たちのことを考えるとワクワクしたことを覚えています。

その後は一貫して、県内JAの融資伸長・収益向上に向けた支援として、「JAにおける農業融資の企画・推進」を中心とした業務を進めています。

Q
たとえば、どういったことを
行うのですか?

これまでの取り組みとして「貸出強化支援プログラムⅠ」を、担当するJAに導入しました。このプログラムは、本店のJAバンクリテール実践部が開発したもので、融資体制の強化を図る内容となっています。JAの人的資源も限られるなかで、JAの人事にも踏み込み、組織体制や人員配置を見直していこうという取り組みでしたので、役員層をはじめ、JAバンクを担う信用事業以外の部門の人たちとも何度も意見交換をしました。非常に苦労もしましたが、結果として目指していた体制が構築でき、プログラムを通じて新設された「農業融資専任渉外」制度の効果もあり、融資伸長につなげることができました。

また、この延長として「貸出強化支援プログラムⅡ」の試行導入も行いました。全国に先駆けてのトライアルでしたので、私も事前に1か月ほど、本店のJAバンクリテール実践部に自席を構え、プログラム内容の設計などを行いました。ⅠがJAの組織体制や人員配置の見直しを図ったのに対し、ⅡはJAの審査・債権管理の高度化を目指した内容となっているのがポイントです。審査の力を高めれば、これまで融資不可とされていたところにも融資ができるようになりますので、これにより融資伸長を図ろうと考えています。

ただ、全国としても初めて取り組む内容でもあるため、当初はなかなかJA側でも理解やイメージの共有が進まず、どこから手を付けていけばいいのかわからない、といったような一進一退の日々でした。

Q
担当として、どのようにして
取り組んで
いったのですか?

JAバンクリテール実践部をはじめとする本店の人たち、そして支店の人たちに積極的に助けを求めつつ、とにかくJAの人たち、この場合は審査グループの人たちとなるわけですが、この人たちと議論を交わしながら一歩ずつ進めてきたという感じです。

私たちリテールビジネスの業務は、ときに「推進業務」とも言われますが、この仕事の本質は「JAの人たちを動かす」ことにあります。JA担当者たちの理解を促し、「自分事化」してもらいながら、私自身もともに汗を流して一緒にゴールを目指していけるところに、やりがいや達成感があります。

Q
そこがリテールビジネスの
醍醐味でも
あるわけですね?

そう感じています。プログラムⅡについても、結果として全国的にも先進的な取り組みを構築することに成功し、着実に融資伸長につながっていますが、こうした成果を本店、支店、そしてJAによるチームワークで達成し、その喜びを仲間と分かち合えるところに楽しさがあります。

この試行導入にあたっては、私もJAに出向し、JAの職員として毎日業務を行えたことで、信用事業以外の事業に関しても理解を深めることができました。また、JAの同年代の職員とも親睦を深めることができ、JAと農林中央金庫と立場は違えども、JAバンク栃木の発展に向けて今後も互いを高め合っていきたいと、思いを新たにすることができました。

農業者・地域住民から今まで以上に必要不可欠と思われるように

Q
今後、どのような取り組みを
進めていきたいと
考えていますか?

これまで同様、JAの融資担当者による農業者訪問に同行しながら、農業者がJAバンクに求めるニーズやJA融資担当者が業務をいっそう推進しやすくなるための要望などをヒアリングし、それを商品やイベント企画につなげていきたいと思っています。とくにイベントについては、農業を取り巻く情勢や金融状況を踏まえた、農業者へのタイムリーな情報提供につながるセミナーなどを開催することで、農業融資にもつなげていけたらと思っています。

それと農業融資を伸長させるための仕組みづくりですね。このためにはJAの総合事業体としての強みを活かすことが重要だと考えていますので、営農経済部門をはじめとした事業間連携を高度化するために必要な取り組みを、JA所管部門の人たちと意見交換しながら企画、検討しているところですが、これをいっそう推し進めていきたい。

ただ、農業融資はあくまで手段であって、私たちの目的は県内JAを盛り立て、県内の農業と地域経済の活性化を図り、それを全国へと波及させることにあります。ですので、今後どの部署に異動しようとも、JAが農業者・地域住民から今まで以上に必要不可欠と思われるようになる、そのために必要な取り組みの先導、支援・サポートを続けていきたいと考えています。

実は現在、JA栃木中央会、JA全農とちぎ、JA共済連栃木などとの定例会議や意見交換を頻繁に行い、さまざまな施策を検討している最中でもあります。個人的には同世代のJA職員、そしてこうした連合会職員とのつながりを深め、お互いに切磋琢磨し、私たちの年代が系統組織を盛り上げていけるようになれればと思っています。

Q
最後に社会人の先輩として、
学生の皆さんに
メッセージをお願いします。

私も入庫して10年となりますが、ここまでさまざまなことにチャレンジさせてもらえて、こんなに多くの人たちと一緒に仕事ができるとは思ってもいませんでした。なので学生の皆さんですと余計に、「具体的にどのような仕事をするのか」というイメージはわきにくいのかな、と思います。

ただ、「何のためにある会社」で「どのような人たちがどんな意識をもって働いているか」は、ホームページや説明会、OB・OG訪問などである程度理解ができると思います。そのなかで感じたイメージ、直感は、その会社で働くことになっても大きくブレることはないのかなと。ぜひその目線で就職活動を続けてもらいたいです。

就職活動は思い通りにならないことが多いかもしれませんが、自己嫌悪に陥ることなく、「最後まで自分は自分の味方」との気持ちをもって頑張ってください。当庫であっても、また別の会社などであっても、どこかで一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。

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