入庫した職員が語り合います!
数多く開催されるインターンシップの中で、どこを選択するべきか迷う方も多いと思います。
ここでは、実際に参加した人にしか分からないこと、どんな印象を受け、どんな学びや成長を感じたかを、
インターンシップに参加して農林中央金庫に入庫した職員に具体的に語り合ってもらいました。
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SONOMI NAKAMURA
当初は中央省庁や政府系金融機関も有力な志望先だったが、農林中金の明確な使命、知的で温厚な職員の人柄に魅了され、入庫に迷いはなかったと振り返る。現在はフロント部の投資決定に従い、各取引を実行・管理するバック事務を担当。目下の課題は「英語力とITスキル」とのことで、「絶賛猛勉強中!」と笑う。
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YUKI WAKABAYASHI
農林中央金庫が世界有数の機関投資家であることを知り、投資ビジネスに強い興味を抱いて入庫。現在は、クレジット投資市場のデータを集め、とりまとめる業務に従事する。各国の最新ニュースをもとに市場動向を分析し、投資判断を行う先輩たちの姿に数年後の自分を重ねながら、日々の業務に奮闘している。
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ERI HIROKAWA
金融を目的ではなく手段ととらえる「食農ビジネス」こそ、自分の進むべき道と確信をもって入庫。現在は希望どおり法人営業部門に在籍し、金融の基礎を習得している最中だが、ゆくゆくはお客様とお客様をつなぎ、そこに自ら資金を充てて新しいビジネスを創出し、国内外の農業に好影響を与えたいと夢見る。
TALK.01
そこで働く『人』、
その『本音』も知ることができるのではないかと考えた」
(中村)
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若林
インターンシップへの参加を考え始めたときは、まだやりたい仕事も決まっていなかったので、業種も企業も幅広く見ていました。ただ、応募するにあたって自分なりの基準として重視したのが「期間」と「中身」。1日単位で参加できるインターンシップに数多く応募し10社、20社と参加している友人もいましたけど、それでは企業の実態的なところ、本質的なところ、というのはなかなか知れないのではないかと思って。
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中村
私もそう考えました。説明会は数多く開催されていますけど、それだけでは知ることのできない深いところを知る機会となるのではないか、事業や業務の内容に留まらず、そこで働く「人」や、その「本音」の部分も知ることができるのではないか、というのがインターンシップに対して私が期待したことだし、参加した理由でもありました。
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廣川
私もそうでしたね。子どもの頃から「途上国の農村の発展」に関心があり、世界の食糧問題を解消したいという思いから大学院に進んでいましたので、「農業」は就職活動の重要キーワードでした。もちろん、農林中央金庫の存在も知ってはいましたけど、果たして金融機関が「農業」に対して何ができるのか、私もその実態が知りたいと考えていました。インターンシップの募集を知ったのは、ちょうどカンボジアの農村に滞在していたときでしたけど、その場ですぐにエントリーしたのを覚えています。
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中村
実は私、エントリーするまでは農林中金の名前すら知りませんでした。戦争の歴史が色濃く残る広島で生まれ育ったこともあって、社会の基盤を支えるような仕事や公共性の高い仕事に就くことで、よりよい未来の実現に貢献したいと考えるようになり、第一次産業の重要性にも自然と目が向くようになったのです。そこで、大学の先輩に相談したところ、はじめて農林中金の存在を知って、先輩の強い勧めもありエントリーしたのです。
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若林
まさに僕もそうで、ある先輩がきっかけでした。農林中央金庫に入庫予定であることを、その先輩が卒業するときに知ったのですが、少数精鋭で大規模、多様な事業にも携わっていることを聞いて、すごく興味が湧いたのです。だから最初に参加したインターンシップも農林中金となったのですが、計5日間のなかで「食農」「リテール」「投資」と、事業ごとにグループワークが用意されていたので内容も多岐にわたり面白かったですし、なにより先輩が話していたことが実感をもって理解できたように思います。
TALK.02
心から思うようになった」
(若林)
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廣川
私がインターンシップに参加して良かったと思うのは、各県のJAや信連のみならず、ベンチャー企業とのつながりについて体系立てて知ることができたこと。そしてJAグループは大きなポテンシャルを秘めた巨大組織であり、農林中央金庫はその求心力となれることを実感できたことでした。なかでも印象に残っているのが、「AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」でのグループワーク。あれは楽しかったですよね?
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若林
たしかに。これからの農業やJAのシステムをどのように変えていくべきかを考えて発表する、といった内容でしたね。ちょうどそのとき僕と廣川さんは同じ班で、目の動きで通話ができたりネットにもアクセスできたりするゴーグルを開発し、両手がふさがってしまう農作業中も高効率な仕事を実現していく、といった内容を発表したのでしたよね。
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廣川
そうです。このとき、私が「すごく楽しい」と感じられたのも、農業者に対して自分たちはどういうアクションができるのかを、具体的に考えられたからなのです。
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中村
それ、すごくよく分かります。別の日には酪農家に融資するというグループワークもありましたけど、農業従事者に対し個別具体的にアプローチできる仕事というのは、自分のモチベーションにもなるし、思いが形として見えるというのはすごく魅力的だなって実感することができました。それというのも私、他社のインターンシップにも参加したのですけど、社会全体に広範な影響力を持っていることを知ることができた一方で、個々のケースにまでは関与し切れない現実も知りました。でも農林中金でなら、第一次産業従事者一人ひとりに対して金融、非金融の両面から直接働き掛けができるし、組織で上げた利益を還元することもできます。
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廣川
社会課題というのはラストワンマイルにまでしっかりコミットしていかないと、なかなか解決できないものなのですよね。たとえば途上国の農業では、日本では起こりえないような問題が起こります。「機械はあるけど、お金がないからオイルが買えない」「オイルはあるけど、技術がないから壊れた機械が直せない」など。優れた政策なのに結果に結びつかないのは、往々にして最後の詰めの部分で目詰まりを起こしているからだと思います。でも、農林中金の職員ならJAグループの総合力を後ろ盾に、日本の第一次産業で発生するさまざまな課題を自らが主体性をもって解消していける。
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若林
その点でインターンシップを通じて僕が共感したのも、農林中金の職員は皆、自分が関わってきたお客様の顔を具体的に思い浮かべながら、「第一次産業の発展に資する」という明確な目標を共有していたことでした。仕事って、楽しいことばかりではないと思うのです。でも、そうしたときに明確な使命、揺るぎない目標を持った組織って強いのだな、そこで働く人たちの士気は簡単にはくじかれないのだなって、職員の人たちの思いに直接触れたからこそ強く感じましたし、使命をもって働くことはとても大切なことだと心から思うようになりました。だから、他社のインターンシップや会社説明会でも、「この会社の使命、従業員の揺るぎない目標とは何だろう?」と深く考えるようになりました。
TALK.03
この現実は私にとって何よりの成長の糧となっている」(廣川)
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中村
農林中金のインターンシップに参加したことで、職員たちの人柄の良さ、意識の高さ、熱量の大きさを肌で感じることができましたし、大いに刺激も受けました。私にとってはここで働く「人」こそが、入庫の最大の決め手となりましたが、インターンシップでたくさんの面識を得られたことも日々の業務にも生きています。現業務は他部署との連携が欠かせないなか、インターンで出会った先輩がそこにいる。しかも、面倒見のいい人であることを知っている。新人である私にとって、これほど心強いことはありませんし、強い仲間意識を感じられるから仕事も楽しく、少しでも仲間の役に立てる仕事がしたいと素直に思います。
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若林
職員の人柄については、僕も多くの学生の皆さんに知って欲しいと思います。それは一緒に働きやすいというだけではありません。職員同士が互助の精神、利他の心でつながっているから、若手にもチャレンジさせることができるのだと知ったからです。現業務でも、僕が集めたデータを用いて実際の投資判断や日々の市況分析が行われていますし、新人でも海外ファンドとのミーティングに出席しますし、意見を求められることもあります。他社に入社した研修中の友人たちは、僕が戦力として扱われている現実に驚いていましたが、農林中央金庫では職員たちの人柄が若手の成長を大きく促しているのだと感じています。
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廣川
気づけば私も入庫2か月目で大手企業のお客さまと名刺交換していましたが、「失敗していいんだよ」と部署の人たちが言ってくれるから、一歩を踏み出すことができるのですよね。しかも後押ししてくれる先輩たちが日々研鑽に励んでいることはインターンシップで聞いていましたが、入庫後、その自助努力の多くが自分のためというよりもお客さまのため、第一次産業の発展のためであることを知り、心を動かされました。目標としたい人、目指すべき姿がそこにある。この現実は私にとって何よりの成長の糧となっています。
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若林
農林中央金庫のインターンシップに参加したからこそ、僕は金融機関で働く面白さ、投資ビジネスのダイナミズムを知ることができましたし、他社の事業やそこで働く人たちを客観的に見ることができるようにもなりました。どんな仕事であるかを知ることも大事ですが、誰と働くかを知ることも同じくらい大事だと思います。職員の人柄に魅了されるままに入庫しましたけど、それで本当によかったと実感しています。
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中村
最後に、ここにいる3人を代表して学生の皆さんにアドバイスしたいのは、インターンシップに参加した際は、疑問に思ったことは恥ずかしがらずに何でも質問してほしいということです。答えの中身ももちろんですが、その質問に向き合うときの姿勢や対応の仕方に、意外と社風や人柄というのを感じられたりするからです。そのうえで私たちがそうであったように、農林中金の職員たちに共感や好感を抱いていただけたなら、私たちにとってもこんなにうれしいことはありません。