農林中金が大切にしていること

農林中央金庫は、どのようなことを目指し、
どのような取り組みを行なっているのか。
第一次産業の発展のため、
持続可能な環境や社会のために存在する私たちが
大切にしていること・考え方を紹介します。

私たちの存在意義

農林中央金庫の目指す姿とは?

非連続な変化が続くと予測されるなか、組織としての課題解決力を高めていくために、理念を共有し、自らの役割を認識することが必要です。
これを受けて、農林中金は“持続可能な環境や社会のために未来に向けてどのような貢献をしていくのか”という問いに対する「パーパス(私たちの存在意義)」を定めています。
このパーパスのもと、農林中金が長期的に向き合っていく環境・社会課題を「重要課題(マテリアリティ)」、この課題解決に向けて中期的に目指す姿を「中期ビジョン」として設定しています。
また、この目指す姿の実現に向けて、日々業務を実践していくにあたり、土台とするべき価値観を「共有価値観」として定めています。

具体的な取り組み

中期ビジョン・ありたい姿の実現に向けて

農林中金がパーパスを実現・発揮していくためには、中期的に“ありたい姿”を定め、それに向かって外部環境の変化に柔軟かつ機動的に対応していく経営が重要だと考えています。
農林中金は中期ビジョンを策定し、少し先の未来として2030年をターゲットに、想定される環境・社会の変化からバックキャストして、農林中金グループの“ありたい姿”を5つ定めました、この5つを経営の羅針盤に位置付けるとともに、その実現に向けて、取り組みを進めています。

3つのビジネス領域

どのような体制でパーパス・ビジョン実現を
進めていくのか?

現在、そしてこれからの時代に向けて、農林中金がパーパスを実現・発揮していくために、担う役割として主軸に置くのは「食農ビジネス」「リテールビジネス」「投資ビジネス」の3つのビジネス領域であり、これらを支えながら新たな課題にも取り組む「コーポレート」が基盤にあります。

それぞれのビジネス領域における2030年の課題を想定した上で、ありたい姿に向けて考え、取組みを進めています。

人材への考え方

一人ひとりか自律的に
専門性を高めるために

世の中の変化のスピードが加速しているなか、将来にわたって発展を続け、パーパスの実現・発揮に繋げていくためには、自律的に専門性を磨いて活躍できる組織に変革していくことが必要と考えています。こうした認識に基づき、農林中金では人材マネジメントポリシーを定め、自律的にチャレンジ・変革し続ける人材を継続的に支援しています。

ダイバーシティ・エクイティ&
インクルージョンの推進

一人ひとりが専門性を発揮し、自律的に活躍・成長し続けるカルチャーを後押しする観点から「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)」の推進にも力を入れています。
この取組みを通じて「魅力溢れる多様な職員が集うなか、一人ひとりが自分と異なる世界(観)を尊重・歓迎し、違いを 楽しみながら、異なる見方・考え方を積極的に受容し、心理的安全性のなかでお互いにオープンで活発な発想や意見を 交わすことで、次々と新しい考え方やアイデアを生み出し、実践していく姿」を目指す職員の姿として描きつつ、多様性 を受け入れ、包み込む「インクルージョン」と、一人ひとりへの適切な支援や配慮を行う「エクイティ」の視点もあわせた 「DE&I」の推進を通じて、組織の力を更に高めていくべく、様々な施策に取り組んでいます。

食農ビジネス

「2030年のありたい姿」の実現に向けた考え方

ITデジタルを活用したアドバイザリー機能の提供といったデータビジネスの展開、既存のバリューチェーンにとらわれない新たなグローカルなバリューチェーンの構築等に取り組むことで、農林水産業者や系統団体の持続的な発展を実現していきます。また、所得向上と相互に連関する食料安全保障も踏まえた「生産基盤維持」「環境に配慮した持続可能な農業」にも注力します。

リテールビジネス

「2030年のありたい姿」の実現に向けた考え方

営業支援機能の活用等、デジタル・データ利活用を強く意識し、信用事業の効率化、利用者への高度なサービス提供に繋げていきます。
事業基盤を維持するためには、利用者から選ばれ続ける価値提供、デジタルを利用した幅広い顧客層へのアプローチが不可欠です。他事業との連携を含む非対面チャネルのUI・UX向上により実現していきます。JA・JFの経営高度化、利用者への提案力強化に向けて現行の取組みを更に強化していきます。

投資ビジネス

「2030年のありたい姿」の実現に向けた考え方

従来の財務運営を振り返りつつ、今後想定される環境変化等も踏まえながら、投融資ポートフォリオの見直しを含めた現行の国際分散投資をさらに発展させていきます。
また、貸出ビジネスや資産運用ビジネスの収益向上も図ることで、持続的な財務・収支基盤の維持・構築を目指し、会員からの安定的な収益・機能還元に関する期待に応えていきます。